2021年2月3日

Debian 10(Buster)のxrdpリモートデスクトップで音声リダイレクト設定(β版)

Debian 10(Buster)でWindows標準のリモートデスクトップ接続を使い、音付きでLinuxに接続する方法を試してみた。


β版:試行錯誤で打ち込んだコマンドラインを後から並べてみた状態。抜け漏れ、蛇足の可能性あり

概要

リモートデスクトップ接続にはxrdpというパッケージを用いた。音付きにするには、pulseaudio-module-xrdpを用いたが、Debian 10のリポジトリにはパッケージが用意されていないので、ソースコードからコンパイル必要があった。本記事ではそれら一連の手順を記録として残している。

手順

xrdpをインストールする

以下コマンドラインでインストールから設定、起動まで自動的に完了する

$ sudo - root
# apt install xrdp

試しにWindowsリモートデスクトップからつないでみる

詳細割愛。この時は音は鳴らない。

pulseaudio-module-xrdpをインストールする

コンパイル環境に必要なパッケージ群をインストールする

# apt install libpulse-dev dh-autoreconf git
# apt install build-essential dpkg-dev

次にpulseaudioほか音付き環境に必要なパッケージ群をインストールする

# apt install pulseaudio pavucontrol
# apt build-dep pulseaudio
# apt source pulseaudio

pulseaudioのソースコードのコンパイル準備だけをする(このときに生成されるconfig.hを後で使う為)

# cd pulseaudio-12.2
# ./configure

pulseaudio-module-xrdpをgithubから取り寄せる

# git clone https://github.com/neutrinolabs/pulseaudio-module-xrdp.git

コンパイルする

※PULSE_DIRにはapt source pulseaudioで展開し、./configureしたあとのディレクトを指定する

# cd pulseaudio-module-xrdp
# ./bootstrap && ./configure PULSE_DIR=/root/pulseaudio-12.2
# make

インストールする

# make install

module-xrdp-sink.soとmodule-xrdp-source.soが所定のディレクトリにあることを確認する

# ls $(pkg-config --variable=modlibexecdir libpulse)

再起動する

# reboot

Windowsリモートデスクトップ接続をする

詳細割愛。音が鳴っているはず。

参考資料

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